広げよう里親の輪

こども当事者や里親さんなど様々な方の
メッセージをお届けします

全国の里親さんが語る
「それぞれの一歩踏み出したストーリー」

神奈川県

STORY 01
里親の種類
養育里親、養子縁組里親
里親をはじめた年齢
夫47歳、妻46歳
現在の年齢
夫49歳、妻47歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
夫婦で不妊治療を続けていた頃に、里親制度啓発ポスターやそれに関する情報をたびたび見ていました。こどもを養育したい私たちは、里親登録に関心を持ち始めました。夫の職場から近いところへ新居を構えたことから、市の児童相談所に里親を希望する旨を伝え、研修、実習を経て昨年1月に養育里親として認定登録されました。その後、乳児院での実習を終え、特別養子縁組里親の登録をしました。
里親のやりがい
現在までにレスパイトと緊急一時保護を経験しました。初日はお互いに少し緊張があり、接し方が手探りになります。1日の生活を見て、話して、遊ぶことで徐々に普段の様子と特徴を理解します。ちょっとした遊びを通して、お子さんも私と思い切り楽しめるようになってくると、こちらへ向けてくれる表情がとても柔らかくなるように思います。そんな変化や自然で可愛い笑顔、ジェスチャーが見られた時に、やりがいと得も言えぬ喜びを感じます。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
生活リズムの乱れがあるお子さんへ規則正しい生活を促すことが必要だった為、いつものリズムから大きな変化がないように気をつけました。私たちのところでは宿題や1日の予定を伝えておき、その合間には好きなことをしてもらい、できるだけメリハリをつけて面倒を感じる事にも前向きになってくれるよう工夫しました。食物アレルギーについて、事前に有無を確認しますが、実際に来てみて判明することも考えられたので、危険性のあるものは食卓に出さない、本人に改めて確認するなどして注意しています。かゆみや湿疹がないか、1人で出来る子の場合は、排泄があるかを本人から聞くなどして、1つ1つ問題を解決しています。
里親に関心のある方へ
エール
一歩を踏み出すことは勇気がいると思います。どんな里親になりたかという想いがあれば、きっと充実した養育里親になれるのではと信じます。サポートしてくれる人がたくさんいますので、悩みを抱え込まずに取り組めるはずです。1人でも多くこどもの笑顔を見たい方にぜひ関心を持って頂きたいです。
STORY 02
里親の種類
養育里親、季節・週末里親等の短期的な里親
里親をはじめた年齢
57歳
現在の年齢
59歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
実子3人が社会人として独立すると同時期に、30年連れ添った妻が病気で他界いたしました。夫婦で20年以上こども関係のボランティア活動を行っていたこともあり、今後里親になることを話し合っていたところでした。男一人での里親には少々ハードルもありましたが、自身の抵抗感はありませんでした。妻の遺志というのも理由の一つですが、今まで通りこどもたちの成長の手助けができればと思っています。
里親のやりがい
現在は委託を待っている状況ですが、週末や長期休暇での短期預かりを月に1~2回受け入れています。
月に数日ではありますが、こどもが成長していく姿を見るのはとてもうれしいです。私が作ったご飯を食べて「おいしい!」と言ってくれたり、いっしょに出掛けた時に「楽しい!」と言ってくれたり、ちょっとしたことすべてが幸せです。
通常一人暮らしの自分にとっては、たくさん刺激をもらってもいます。一人では行かないであろう遊園地へ行ったり、20年ぶりのキャンプへ出かけたり、精神的には若返らせてもらった気がしています。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
こどもはよく体調を崩したり、ちょっとしたことで精神的に不安定になったりします。特に慎重さが必要となりますが、実子3人を成人まで育てた経験は役に立っています。
小中学生を受け入れているのですが、乳幼児とは異なり「こちらに気を遣っているな」と感じることが時々あります。これまでの環境にもよりますが、大人と上手くやって行くためのスキルが高い子が多いのかもしれません。とにかくゆるい雰囲気を作るように心がけています。
里親に関心のある方へ
エール
負担が全く無いとは言えませんが、得られるものが大きいと感じています。また、サポートしてくれる人たちがたくさんいますので、安心してください。まずはできる所から始めてみてはいかがでしょうか。還暦間近のおやじでも多少は役に立てていると思いますが、もっと早く始めればよかった~が本音です。
STORY 03
里親の種類
養育里親
里親をはじめた年齢
43歳
現在の年齢
48歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
養育里親です。
乳児院の施設職員でしたが、担当したこどもと縁が切れずに見守って行きたくて里親になりました。
また、施設にはどうしても集団生活のルールがあるため、もっと自由に育てていけたらと思いました。
里親のやりがい
やりがいはまだわかりません。
こどもは色々と問題を抱えていることも多く、思うようには育ちません。
たくさん愛情と手をかけて、大人になって自立できたら、やりがいがあったと思うのかもしれませんが、今はまだなんとも言えません。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
自分一人の時間や自由がなくなり、常にこどもといることは時々ストレスになります。こどもが素直な良い子とは限らないので。
時々レスパイトを利用してリフレッシュしたり、適度に仕事をして社会とのつながりを保つなど、里親だけの世界に浸りすぎないようにしています。
里親に関心のある方へ
エール
こどもたちがいる生活は一筋縄ではいかないことが多いですが、それも含めて変化に富んだ生活を楽しみながら毎日をすごしていきながら、それぞれの家族の形を作っていってください。困った時に助けを求められる先をいくつも作っておきましょう。育てながら作られていく先もあるでしょう。
一人ではなく二人だけでもなく、みんなで見守りながら育てて行きましょう。
STORY 04
里親の種類
季節・週末里親等の短期的な里親
里親をはじめた年齢
41歳
現在の年齢
61歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
2000年頃、実子二人の子育てをする頃から増えてきたこども虐待致死事件に「なぜ?」と「少しでも厳しい環境のこどもを救いたい」との気持ちになり、そうこうするうちに「里親激減」の新聞記事に出会い、里親の活動を知りました。家族、とりわけ主人の了解は必須です。私も迷いながらも数年かけて気持ちを固め、やっと夫に相談しました。私より他人の心を察知することのできる夫の才能があれば、出来ると思えました。また、定収入があり、生活が安定していたことも大きかったかもしれません。
里親のやりがい
里親のやりがいは、こどもが変化・成長することを間近で見守れることです。
他人(=こども)の喜びは、自分の喜びで、おそらく自分自身の自己肯定感・自己承認にもつながっているのでしょう。こどもの笑顔が里親のごほうびで、喜びの循環が社会を少しずつ明るく元気に前進させるのだと思います。
定年を過ぎて、社会へのお役立ち感が減ってしまったら、その経験を次の世代の子育てに活かしてほしいです。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
フレンドホームなので、月1回とか年数回なのであまりトラブルになることはありませんでしたが、ゲームばかりに興じるこどもに「来たときくらいゲーム止めたら?」としたときがありました。それはこどもにとって、楽しみを奪うことだと気づかず、一方的だったと思います。乗り切るには、まず「大人が反省を口にする」「先に謝る」ことで問題に誠実に向き合う大人の背中を見せるのが一番だと思います。大人が意地を張って、むっつりこどもを説き伏せようとすればするほど、こどものこころは離れていくと感じます。「大人も間違うんだ」というのもこどもにとっては大きな学びだと思います。
里親に関心のある方へ
エール
里親になって、私はたくさんの方に出会い、素晴らしい里親さんや活動、見えにくい社会問題も知り、社会への関心が広がりました。また、里親活動をしてこなかったら早稲田里親研究会や南湖ハウス活動もやっていないと思います。全ては里子からいただいたことで、今は感謝しかありません。彼も立派に育ち、一緒にフレンドホーム活動の啓発しているところです。まずは、最初の一歩、フレンドホームからやりませんか?
STORY 05
里親の種類
養育里親
里親をはじめた年齢
35歳
現在の年齢
39歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
引っ越した先の自治体が政令指定都市で、今まで住んでいた自治体とは異なり児童相談所やフォスタリング機関との距離が近く感じられ、イロイロと調べ始めたことがきっかけです。こども達に「自分のおうちで暮らすのが難しいこどもがうちに来たいなって言ったらどうする?」と聞いたところ、拍子抜けするくらいに「いいんじゃない」と返事され、そのまま研修に進むことになりました。
里親のやりがい
委託児童の家庭環境が整い、家庭復帰を迎えるとき。ひとりひとりのこどもに向き合う中で、ひとつひとつの成長が感じられ、送り出すときは寂しい気持ちもありますが、「これからも元気に過ごすんだぞ」と笑顔で手を振るようにしています。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
一時保護対応をする里親(我が家)を空けることを目的に、施設に措置変更になるこどもがいるとき、辛いです。
それはひとりひとりのこどもの最善の利益ではなく、制度全体の最適化のためだと頭ではわかっているが、こころはざわつきます。
家族だけでなく、フォスタリング機関や児童相談所、里親仲間などと気持ちを分かち合うようにしています。
里親に関心のある方へ
エール
短期、長期、乳幼児、生徒や児童、さまざまな背景を持つさまざまな年齢のこどもが、さまざまな形態の委託ニーズを抱えていますが、受け皿となる里親家庭は足りていません。
なんでも抱え込む必要はないので、できる範囲で制度と関わってもらえればと思います。