全国の里親さんが語る
「それぞれの一歩踏み出したストーリー」
埼玉県
STORY 01
- 里親の種類
養育里親、季節・週末里親等の短期的な里親、養子縁組里親
- 里親をはじめた年齢
30歳
- 現在の年齢
40歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
夫婦とも、社会福祉にお世話になってきたという思いがあり、いつか社会的養護を必要とするこどもたちのために、何かできればと考えていました。
社会人としてある程度経験を積み、そろそろいいかと思い、決めました。
- 里親のやりがい
日々成長するこどもと暮らせるのが楽しいです。
刺激がたくさんあります。
知らなかった社会の仕組みに触れることもできます。
普通の親だと行き詰まってしまいそうな場面でも、「よし、児相に相談だ」と気軽に相談できます。
とにかく毎日里子がかわいいです。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
学校でトラブルを起こして電話がかかってくる、呼び出される。
学童でトラブルを起こす。
問題は夫婦で共有し、困っても困らなくても児相に報告・相談。
みんなで話し合っていく。
まわりの大人が里子のことを真剣に考えてくれていることが分かって、里親としてほっとします。
- 里親に関心のある方へ
エール
里親制度はこどものための制度です。
社会全体で、みんなでこどもを育てていきましょう。
思っていたより子連れに対する周りの人たちの対応が優しくて感謝することが多いです。
児相に気軽に相談できるのは有利です。
STORY 02
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
44歳
- 現在の年齢
54歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
市の広報誌で「里親募集」の広告を見たからです。こどもが欲しいと思っていたが、できなかったからです。
- 里親のやりがい
こどもが変わっていく様子、成長を見られるところです。また、子育てをすることで、自分自身が成長できるところです。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
こどもが「リストカットをした」時、「不登校になった」時、「高校を退学になった」時など、こどもがつらい思いをしている時が大変でした。その時は、とにかく一人でも多くの周りにいる人(児童相談所の担当・学校の担任の先生・教育相談室の先生・家族など)に相談をし、自分自身でもよく考え、こども本人ともよく話をして解決をしてきました。
- 里親に関心のある方へ
エール
自分が親になれたことで、世界が広がりました。周りには、たくさんの助けてくれる人がいるので、「案ずるより産むがやすし」です。
STORY 03
- 里親の種類
親族里親、専門里親、養子縁組里親
- 里親をはじめた年齢
- 現在の年齢
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
里親を始めるきっかけは、さいたま市の広報で、『あなたも里親になりませんか』で里親制度に興味を持ち担当部署に連絡をしたのがきっかけです。こどもは大好きですが実子がいなく子育て経験のない私たちが大丈夫だろうかと不安がありましたが、子育てをしたい、家族になりたいという思いが強く、まあ何とかなるかな、とりあえず里親に登録してみようと思い研修を受けて里親になりました。
- 里親のやりがい
子育てをしたくて始めた里親ですが、いろいろな特性を持ったこどもたちと日々かかわり、毎日が忙しい中、次々と問題が発生するたびにこどもたちと一緒に考えこどもたちが成長していく中、一人の人間として自立させなくてはという責任を感じながらこどもたちと暮らしています。こどもたちのありがとうの言葉やご飯がおいしかったまた作ってね!の一言がうれしく励みになり里親をやっていてよかったと感じています。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
こどもたちは当然のようにいうことを聞かなく、ルールを守らないで注意しても全く聞いてくれない時はイライラして時にはこどもたちを𠮟ってしまいます。なぜ𠮟ってしまったのかと反省したり、イライラしたときはその場からはなれたり、深呼吸をしたりワンクッションおいてこどもたちと向き合うようにしています。
特に小学低学年以下の子に対しては、小さなことでもできるだけほめることを心掛けています。こどもも褒められるとうれしいようでこどもの行動も変わっていく気がします。
こどもの目を見て心に届くように声掛けを心掛けています。
- 里親に関心のある方へ
エール
子育ては大変だし難しいかもしれないですが、こどもの笑顔や成長を楽しみに、自立させていくという責任は重いかもしれませんが、こどもと一緒に楽しみながら自分も成長している気がします。
STORY 04
- 里親の種類
養子縁組里親
- 里親をはじめた年齢
- 現在の年齢
48歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
不妊治療を長年行いましたがこどもを授からなかった為、夫婦二人で愛情が込もった楽しい育児をしたいと思い一歩を踏み出しました。
- 里親のやりがい
自分が育ってきた環境は何の心配もない当たり前の生活でしたが、それがとても幸せだという事が歳を重ねる毎に分かりました。今では両親に感謝しています。
普通の生活ですが衣食住に不安のない生活をし、こどもの成長していく過程を見ることにやりがいを感じます。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
突然なんで泣き始めたのか分からない事を解決するまでが大変ですが、落ち着いて話を聞いてみると自分が思わなかった理由で泣くという意思表示を行っていると知りました。
無理のない範囲で本人に時間をかけてあげる事で、大変な事でも乗り越えていけると思いました。
- 里親に関心のある方へ
エール
自分がエールを送れる立場ではないのですが、子育てに答えはないと思いますので、しっかり日常を過ごせる環境であれば大丈夫だと思います。
STORY 05
- 里親の種類
養育里親、ファミリーホーム
- 里親をはじめた年齢
39歳
- 現在の年齢
59歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
尊敬できる大先輩から、「保護された児童の受け入れ先が飽和状態だ」と、FAXを頂きました。
我が家は、実子が3人居ました。赤ちゃん以外なら、こども同士で遊ぶので、うちの子と同じ待遇で良ければ、増えても大丈夫だと思い、こどもたちに了解をもらい、養育里親を始めました。
- 里親のやりがい
こども達の心身の成長を間近かで、見守れる事。
こども以上に、自分たちが成長出来る事。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
障がいのあるこども達を委託する事は、理解が無いと大変だと思います。
最初は「なぜ怒るのか」「なぜ、なぜ」と自信をせめてしまったり、答えが出ない、戸惑いがありました。
こどもが幼いと、怒っている理由を説明できないことがあり、暴れたり、物を投げて壊したり。
今は、そんな時、「聞かない」「責めない」と決めて、スキンシップタイムにしています。
とにかく膝に抱いて「大丈夫」を繰り返し、頭や背中をなでなでします。
本人が、落ち着いても、自分がこどもを許せて「大好き」と思うまで、なでなでします。
一緒に寝てしまったこともありますが、膝から降ろす時には、二人で笑顔になれます。
- 里親に関心のある方へ
エール
良い親であろう、お手本であろう。とても大事なことではありますが、親も人間です。
我々は24時間労働です。過度に思い込むと、長続きしません、息切れします。
心は、肩の力を抜いて、普段着で居ましょう。
少し「あっ忘れてた」「あっ失敗しちゃった」と言う方が、こども達は、心配して、お手伝いしてくれる子になると思います。
STORY 06
- 里親の種類
養育里親、専門里親、ファミリーホーム
- 里親をはじめた年齢
40歳
- 現在の年齢
55歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
ファミリーサポートのボランティアをしていて、社協の、子育て関係の講習会があり、その時の講師の児童相談所の所長さんを紹介いただき、勧められました。
- 里親のやりがい
里子さんは、愛着障害、発達障害があることが少なくなく、養育が難しいことも多いので、可愛いこどもたちに囲まれてハッピーとは思えない日もあります。
しかし、担当のケースワーカーさんもとてもよく支えてくれますし、里親の仲間は、本当に心強い味方であり師匠であり、そのようなコミニティーの中に入れるので、私はなんとかできております。
こどもが、健全に、安全に育つこと。家族はもちろん、国に大事にされていることを感じて育つことはとても大事だと思います。困難な状況になった時、生い立ちの感謝が、自己肯定感に繋がり、乗り越える原動力になると実感してます。
残念ながら両親との縁は薄いけれども、多くの方に心配され、大事にされて育つこども達は、いつか人の役に立ちたいと、言葉にしてくれることも多く、苦労が報われる思いがします。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
自分の生い立ちを理解した時、こどもが精神的に非常に不安定になることはほとんど必須のように感じています。ともすれば、学校などで暴れたり、お友達に危害を加えたりなどの問題行動、非行に走ることもあります。どんなに周りに迷惑をかけても、私の子だと必死に守ります。こどもにも真剣に向き合うので激しく反抗されることもしばしばです。そんな時、世間からの、里親の評価は、厳しいものがあります。責任は、里親にあるとされ非難や、中傷を受けることもあります。そんな時、児童相談所の職員さん、里親仲間がしっかり聞いてくれて、支えてくれました。それがなかったら乗り越えられなかったと断言できます。
そして、こども自身も辛い中必死で成長していきます。しっかりした大人になりたい。という思いは、実子たちより強いものを感じます。そして思春期も乗り越え社会人になる姿に、勇気づけられ、又次の里子を育てる勇気をもらいます。
- 里親に関心のある方へ
エール
決して楽な道とは言えません、けれど、自分が人として成長できたのはこの活動のおかげだと思ってます。人生を豊かに送るとは、物質的な、楽しみばかりでなく、真に精神豊かな人生になることだと、私はこの活動で学びました。あなたの愛を待ってる子がいます、どうぞこどもたちの幸せのためにお力をお貸しください。
STORY 07
- 里親の種類
ファミリーホーム
- 里親をはじめた年齢
67歳
- 現在の年齢
69歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
ファミリーホーム運営の資格要件に里親が必要になった為です。
- 里親のやりがい
自立に向け共に暮らし、成長を見守ることが出来ることです。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
日々の暮らしの中で、こども達の失敗や成功体験を通して自ら学べるよう見守り自立を促していくことです。地域の中で、こどもが育まれるように支援してことが大切です。
- 里親に関心のある方へ
エール
こども達の未来を担う意義ある仕事です。
STORY 08
- 里親の種類
養育里親、専門里親、養子縁組里親
- 里親をはじめた年齢
35歳
- 現在の年齢
47歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
こどもが授からなかった為、縁組希望で始めました。
- 里親のやりがい
こどもが成長している姿を見た時や、自立した後も慕ってきてくれる子もいるので頑張れます。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
試し行動が長期戦になって疲れがたまったときや、複数人のこどもの問題が重なったときに大変です。家族や一緒に過ごしている里子ちゃんたちが協力してくれています。
- 里親に関心のある方へ
エール
他の人が家庭に入るのに抵抗がある方が多いですが、大変だけどその分楽しい事も多いので、少しでも興味があるのなら是非もう一歩踏み込んできてほしいです。
STORY 09
- 里親の種類
養育里親、専門里親、ファミリーホーム、季節・週末里親等の短期的な里親
- 里親をはじめた年齢
53歳
- 現在の年齢
70歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
実子がふたりいましたがどちらも遺伝性の難病で、ひとりは11歳で亡くなり、もうひとりも社会に出ることができないと想定されたので、恵まれないこどもを社会に送り出すお手伝いができればと考えて始めました。
妻も同様の遺伝子を持っていて、40歳を超えるころから症状が顕著になってきました。60歳を過ぎた現在は療養型の病棟に入院しています。
- 里親のやりがい
里親は里子の保護者ではありますが、親権者ではありません。本人の状況や実親の生活が落ち着いて、再統合が可能になれば、実親の元に戻ります。皆が皆そうであれば良いのですが、親元に戻れないまま措置解除となるこどもがいます。そんなこども達が解除後も私を頼って来てくれると、なんとか相談に乗ってあげたいと、老け込むこともできずに、それが生きがいとなっている自分に気が付きます。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
①加齢とともに体力が衰えてきました。
②スマホやパソコンのSNSで保護者の知りえない世界で、不適切な行動をとられると、対応ができません。
これらは、自分一人では乗り越えられないので、チーム養育と割り切って、児童相談所の心理士やケースワーカー、学校の先生、主治医、警察などと連携を取って対応します。
- 里親に関心のある方へ
エール
家風は家族ごとに異なります。日本人だからどの家庭も同じということはありません。受け入れる里親は自身の家庭とそこでのルールしか知りませんが、やってくる里子は異なる家庭の異なるルールを経験しているので、委託当初はカルチャーショックを受けます。赤ちゃん返りなどはそのショックへの対応過程だと思います。反抗期はあるのが当然で、ないと措置解除後の人間関係がうまくいきません。措置期間中、里子に「育ててくれてありがとう」と言わせてはいけません。実子だと絶対に親に礼など言いません。